林業に、空をつかえ。

助成申請をした事業の
テーマを教えてください。

航空レーザー計測と航空写真によるデジタル森林簿をベースにした、見える施業提案及び儲かる林業。

助成申請に応募しようと
思ったきっかけを
教えてください。

複数の森林所有者に対し、効率的な森林整備を実施するために提案型集約化施業を進めていたが、現地調査に多くの時間と労力を強いられていた。森林情報をデジタル化し、現地調査を減らすとともに、精度を向上させることが急務と検討していたが、森林資源情報を得るには多額の費用がかかることから応募に至った。

助成申請に応募する際
工夫したことは？

最新技術の活用。日々成長する森林資源に対し、都度航空レーザー計測を実施することは非常に困難なことから、県が5年毎に撮影する航空写真でのシステム更新を可能とするために、県の担当部署との協議を重ねた。

渡し切り（返済不要）の
「みらい基⾦」の特徴等を
ふまえ、同基⾦の機能をどう
感じるか教えてください。

どうしても費用の面で断念せざるを得なかったことに対して、失敗を恐れず挑戦できる。

助成をもらう以前の
事業の課題について
教えてください。

「儲かる林業」を実践していくため、より効率的に事業を実施していくことが重要であったが、森林資源情報を管理する森林簿と実際の現地では大きな乖離があった。また、現地調査に時間、労力がかかり、想定以上の経費が必要であった。

抱えていた課題について
向き合った期間・解決
できなかった理由について
教えてください。

向き合った期間：5年以上
森林所有者に対し、施業提案を行ううえで、精算時に大きな差が生じないようにするため、事前の現地調査に時間がかかっていた。プロット調査の箇所を増やすことで資源量を把握するしか術がないため、長年の課題であった。​

あなたの事業における⽬標を
かなえるうえで、現在まだ⾜りない
ものは何か教えてください。

人手／法令の改正

助成を受ける前と後で
どのような変化があったか
教えてください。

デジタル技術を活用することで、調査・提案の内容を現状の航空写真に反映させ、森林所有者に見せることで、スムーズに短時間で理解を得ることができるようになった。​

助成を受けて、
ボトルネックをどう解決したか
教えてください。

事前の現地調査を省略し、現地確認程度で済むようになり、時間、労力の大幅な削減ができるとともに、森林情報のデジタル化により、見える施業提案ができるようになった。

助成終了後も含め、
事業の目標が達成された
その先の長期的ビジョン・展望
などについて教えてください。

以前と比較し、森林資源情報の把握において精度が向上したと思う。今後は、ICT技術を森林DXへの取組に活用していきたい。