林業

三重発、
スマート林業への挑戦。

中勢森林組合

三重県最大の木材生産量を誇る森林組合。境界明確化や資源量調査といった、林業のデジタル化に積極的に着手している。これまでも搬出作業は、直営の班ごとに伐倒から運搬まですべての工程を行うなど、無駄を省き、効率的な業務を展開している。

INTERVIEW

インタビュー

みらい基金の創立10周年に際し、
採択された皆さまに特別に
アンケートを実施いたしました。
その回答の一部をご紹介いたします。

応募背景・準備

  • Question01

    助成申請をした事業の
    テーマを教えてください。

    3つのデジタル化による現場・流通のスマート化“三重モデル”の構築
    3つの見える化とは、
    ①木材生産現場の作業進捗状況と指示系統の関係の「見える化」
    ②木材の入出荷・運搬・交渉機能を中間土場に設け、集約化し「見える化」
    ③川下の大型合板工場の需給情報・在庫管理の「見える化」

  • Question02

    助成申請に応募しようと
    思ったきっかけを
    教えてください。

    持続的な林業経営を行っていくうえで、川上~川下間の各工程の効率化・省力化と木材流通量拡大等による山元への一層の利益還元が必要であることから、システム整備(各工程のスマート化 )を行いたかったが、莫大な費用がかかり困難であった。「助成上限なし」というみらい基金に魅力を感じ、応募した。​

  • Question03

    助成申請に応募する際
    工夫したことは?

    まずは、当組合が目指す川上~川下間で効率化を図るうえで支障となっている課題について、洗い出しを行った。助成申請した内容は、川上~川下間の各工程の効率化を図り、三重県版のサプライチェーンを構築するものであり、各工程に従事する方との意思統一を図った。そのうえで、各工程ごとの詳細な事業スケジュールを作成し、無理無駄のない事業計画を立てた。

  • Question04

    渡し切り(返済不要)の
    「みらい基⾦」の特徴等を
    ふまえ、同基⾦の機能をどう
    感じるか教えてください。

    事業の効率化を図るうえで、あと一歩まできているが最後のピースを埋めるための資金が用意出来ない部分に助成いただくことで、事業遂行の大きな後押しになる。

事業における課題

  • Question05

    助成をもらう以前の
    事業の課題について
    教えてください。

    当地域では、林業の生産性向上に向け、様々な取り組みを行ってきた。ある一定の成果は得られたが、現在の林業スタイルでは、これ以上の効率化には限界がある。木材生産現場と指示系統の無駄・単位組合ごとの個々の流通管理の無駄を省いた新たな林業スタイルを確立していく必要があった。
    アナログ➡アナログとデジタルの融合

  • Question06

    抱えていた課題について
    向き合った期間・解決
    できなかった理由について
    教えてください。

    向き合った期間:5年以上
    スマート林業を確立して効率的なサプライチェーンを構築していくには、川上~川下間の全ての工程で効率化を図っていかなくてはならず、一つの工程だけで効率化に成功しても一連の工程(木材生産~流通・販売)で効率化を完成させなければ、スマート林業の構築は望めない。それぞれの工程に従事する者の温度差や効率化を図るうえで重要なツールとなるシステム化には、莫大な資金を有することも課題の一つであると言える。

  • Question07

    あなたの事業における⽬標を
    かなえるうえで、現在まだ⾜りない
    ものは何か教えてください。

    人手/時間/地域の協力(当助成金を活用して、サプライチェーン『三重モデル』構築に向けて、一本のレールは引くことは出来たと考えているが、『三重モデル』を構築していくためには、川上~川下間の工程に従事する、より多くの参画が必要不可欠であると考える。)

助成で達成した
結果・展望

  • Question08

    助成を受ける前と後で
    どのような変化があったか
    教えてください。

    当組合は、助成を受ける前から、県内の森林組合系統ではいち早くスマート林業に着目し、デジタル化に取り組んだ組合である。しかしながら、様々なシステムを導入していくには、膨大な費用を要すること等から進捗スピードは遅かったが、助成を受け積極的に取り組んだ結果、スマート林業に取り組む組合として、行政や他事業体から一定の評価をいただく組合となった。また、県外からの視察件数も増えた。

  • Question09

    助成を受けて、
    ボトルネックをどう解決したか
    教えてください。

    助成金を活用してサプライチェーン『三重モデル』を構築し、「川上」自らの経費削減効果や「川中」の新機能構築による流通量拡大利益等により、森林所有者への利益還元を増やすことができるとともに、新たな雇用創出と自らの持続的な林業経営につなげることができる。

  • Question10

    助成終了後も含め、
    事業の目標が達成された
    その先の長期的ビジョン・展望
    などについて教えてください。

    今回のサプライチェーン『三重モデル』(川上~川下間のアナログとデジタルの融合)を構築し、長期ビジョンとしてA材、B材、C材の安定供給体制を構築し、県内のみならず中部・近畿圏に発信し、連携を促進していきたい。

MESSAGE

応募者の方へひとこと

理事参事 山﨑 昌彦

採択されるには、まず申請する側の強い意志を伝える必要があります(この現状をこうして解決していき、その先にこのような成功する結果がある等)。「みらい基金」の名のとおり、その取り組みが将来の地域をいかに活性化していけるのか、申請者の強い思いがあれば助成を勝ち取ることができると思います。

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中勢森林組合

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2024年度の募集受付中

申請者情報登録 2024年04月01日 0時~2024年07月01日17時まで
申請登録 2024年05月10日10時~2024年07月01日17時まで

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