水産業

未来へ繋ぐ、
日本一の閖上赤貝。

閖上赤貝組合

宮城県名取市閖上地区の赤貝漁師12名による任意組織。過去の乱獲等による資源量減少の影響を受けながらも、漁獲ルールの導入、漁具の改良、重量分別機導入による出荷基準の統一等を通じて、閖上赤貝の品質の維持や資源管理に取り組んでいる。閖上赤貝という地域資源のブランド力の維持・向上に加え、資源量の維持・拡大を通じて、地域漁業の持続可能性を高めることを目指している。

INTERVIEW

インタビュー

みらい基金の創立10周年に際し、
採択された皆さまに特別に
アンケートを実施いたしました。
その回答の一部をご紹介いたします。

応募背景・準備

  • Question01

    助成申請をした事業の
    テーマを教えてください。

    閖上赤貝のブランド再興と、赤貝を主軸とした閖上地区の持続可能な漁業の振興
    ①赤貝の高品質管理システムの構築:出荷した貝の一部に身色が悪いものが含まれる問題の解消
    ②赤貝種苗簡便生産システムの確立:将来に向け赤貝の適切な資源管理を図ること

  • Question02

    助成申請に応募しようと
    思ったきっかけを
    教えてください。

    地元の特産品で主力である「閖上赤貝」のブランド力を一層引き上げるため、①出荷した貝の一部に身色の悪いものが紛れてしまう問題の解消、また、②将来に向け、適切な資源管理を図りたいという想いがあり、本助成金制度の活用により、これらを実現できると考えたため。​

  • Question03

    助成申請に応募する際
    工夫したことは?

    漁業者だけでなく、被災地域の産業の再生と持続可能な水産業の実現に向けて、閖上地区の水産加工業者や各団体、名取市、宮城県など関係者が一体となり、応募に向けて取り組んだ。また、赤貝出荷先にもヒアリング調査を行い、顧客ニーズを把握したうえで、課題設定などを産学官連携で協議して決定したこと。

  • Question04

    渡し切り(返済不要)の
    「みらい基⾦」の特徴等を
    ふまえ、同基⾦の機能をどう
    感じるか教えてください。

    必要と認識していても費用面で諦めざるを得なかった事業が実現でき、大変感謝している。コロナ禍によるスケジュールや機材調達の大幅な変更などにも柔軟に対応いただいた。

事業における課題

  • Question05

    助成をもらう以前の
    事業の課題について
    教えてください。

    出荷時に身色の悪い貝が紛れてしまい、飲食店の事業者からクレームを招いていたが、それを解決する研究資金がなかった。
    サステナブルな漁業実現のため、漁業者自身による資源管理のノウハウの習得と設備の導入が必要であった。

  • Question06

    抱えていた課題について
    向き合った期間・解決
    できなかった理由について
    教えてください。

    向き合った期間:5年以上
    課題解決に向けた設備や施設の導入経費を見積もったところ数千万円であり、初期投資として任意の生産者団体で捻出することが困難であった。

  • Question07

    あなたの事業における⽬標を
    かなえるうえで、現在まだ⾜りない
    ものは何か教えてください。

    資金/時間/場所/地域の協力

助成で達成した
結果・展望

  • Question08

    助成を受ける前と後で
    どのような変化があったか
    教えてください。

    助成を受ける前は、本当に実現できるのかと不安に感じていたが、助成事業を通じ、多くの方々の協力が得られれば、困難な課題もクリアできるという自信が生まれた。

  • Question09

    助成を受けて、
    ボトルネックをどう解決したか
    教えてください。

    ①赤貝の高品質管理システムの構築:身色の悪い貝を選別できる装置(近赤外線照射・非破壊)を助成金の活用により導入することができた。
    ②赤貝種苗簡便生産システムの確立:種苗生産に必要なノウハウを大学や宮城県の技術指導を得ながら蓄積し、ゴールである海への稚貝放流につなげた。

  • Question10

    助成終了後も含め、
    事業の目標が達成された
    その先の長期的ビジョン・展望
    などについて教えてください。

    非破壊による赤貝の身色判別、画像解析による外形識別、種苗生産の新技術の開発と実装を行うものである。最新技術による品質保証と資源循環のシステム構築により、閖上赤貝のブランド価値の向上を目指す。販売価格や品質を高めることで、漁業者の安定した収入の確保と省力化、新規参入の拡大等を実現したい。

MESSAGE

応募者の方へひとこと

組合長 出雲 浩行

助成を受けるためには、まずは課題の整理を行い、事業の目的をはっきりさせることが必要です。そのうえで、しっかりとした市場調査等を行い、顧客ニーズをよく把握し、事業計画を立てる必要があると思います。また、関係者の協力が必要ですので、その方々の声をよく聞き、連携、協力して物事を進めることが成功のカギです。応援しています。

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申請者情報登録 2024年04月01日 0時~2024年07月01日17時まで
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