未来のために、
大きな網を仕かけよう。

助成申請をした事業の
テーマを教えてください。

江崎の浜活性化みらいプロジェクト
「産・官・学」連携による漁業振興で持続可能な浜を創る。

助成申請に応募しようと
思ったきっかけを
教えてください。

江崎地域はかつて大型定置網が営われ、多くの魚が水揚げされて大変活気のある浜だったが、諸般の事情から、平成6年に廃業となり、その後急速に浜が疲弊した。地元で定置網再開を望む声は大きかったが、多額の初期投資が必要なため、話が進まなかった。助成事業に応募し、資金助成が受けられれば再開の目途が立つと判断した。

助成申請に応募する際
工夫したことは？

漁業振興を全面に出すのではなく、江崎地域の振興・活性化を主目的とし、定置網の復活は活性化を図るためのツールとした。

渡し切り（返済不要）の
「みらい基⾦」の特徴等を
ふまえ、同基⾦の機能をどう
感じるか教えてください。

国事業と違い、助成金支給が最高3ヵ年の分割措置等、柔軟な対応で助かった。国事業でないため、助成金は取得資産の圧縮記帳が出来ず、収益計上となるため財務部門との相談が必要だった。

助成をもらう以前の
事業の課題について
教えてください。

大型定置網の廃業以来、水揚の減少等で浜が疲弊し、過疎化も急速に進んだ。

抱えていた課題について
向き合った期間・解決
できなかった理由について
教えてください。

向き合った期間：5年以上
定置網再開を望む声は大きかったが、多額の初期投資が必要なため話が進まなかった。

あなたの事業における⽬標を
かなえるうえで、現在まだ⾜りない
ものは何か教えてください。

地域の協力

助成を受ける前と後で
どのような変化があったか
教えてください。

大型定置網を設置出来たことで雇用が創出された。また、浜の漁獲量が増えたため、道の駅をはじめ地元の鮮魚流通が活性化した。

助成を受けて、
ボトルネックをどう解決したか
教えてください。

過去の漁業生産組合での定置網経営を漁協自営経営として再スタートする計画検討の際、資金的な面から漁協理事会の理解が困難であったが、初期設備資金に助成金を充てることを報告して、理解を得られた。

助成終了後も含め、
事業の目標が達成された
その先の長期的ビジョン・展望
などについて教えてください。

大型定置網は好不漁の波はあるものの、地域の中心漁業として定着している。乗組員等も地域外から7人雇用しており、雇用創出にも一定の成果があった。また乗組員には20代の若者もおり、今後地域に居を構えてくれることを願っている。