水産業

獲れた魚を活かす。
街がもっと活きる。

魚津漁業協同組合

富山県呉東地区の漁協や水産加工会社と立ち上げたコンソーシアムにおいて、中核的な役割を担う組合。「水産資源の宝庫」と言われる富山湾で、ホタルイカをはじめ、「富山湾の宝石」と呼ばれるシロエビやフクラギ、ウマヅラハギ、ベニズワイガニ、バイ貝など多種多様な魚介類を水揚げしている。新鮮な魚介類をより安全に安心して食べてもらうため、2004年にHACCPに対応する高度衛生管理型市場「魚津おさかなランド」を設立。仲買人の目利きを経て、魚津市内はもとより、富山県内外へと出荷されている。

INTERVIEW

インタビュー

みらい基金の創立10周年に際し、
採択された皆さまに特別に
アンケートを実施いたしました。
その回答の一部をご紹介いたします。

応募背景・準備

  • Question01

    助成申請をした事業の
    テーマを教えてください。

    持続的な漁業を切り開くため、県東部地域のコンソーシアム(当組合が核となり構成)により、地域水産資源の高付加価値体制を構築。具体的には、地域の加工連携を切り口に、HACCPに対応した高レベルの衛生管理体制のもとで分業化を図るもの。これにより、地域力で構築する広域連携による自立型セーフティネットの構築を目指した。

  • Question02

    助成申請に応募しようと
    思ったきっかけを
    教えてください。

    申請当時は施設が狭く、古くなってきており、衛生レベルも低く、製造した商品の品質保証ができかねる状況であった。また、当該地域の閉塞感が漂っており、地域全体の活性化のためには、当漁協が中心となり牽引していく必要があると考えていた。しかし、そのためには施設改修に多額の費用がかかることから、みらい基金の助成に期待し応募した。

  • Question03

    助成申請に応募する際
    工夫したことは?

    持続的な漁業の確立のための水産資源の有効活用を図るとともに、水産物が水産業として地域に利益をもたらし繁栄するという、漁村本来のあるべき姿に立ち返ることを計画書に盛り込んだ。​

  • Question04

    渡し切り(返済不要)の
    「みらい基⾦」の特徴等を
    ふまえ、同基⾦の機能をどう
    感じるか教えてください。

    乗り越えなければならない壁が余りにも高く、躊躇するところであったが、早期の決断を迫られていた中で、みらい基金の助成が後押しとなり、事業遂行の足掛かりとなったことは本当に感謝している。

事業における課題

  • Question05

    助成をもらう以前の
    事業の課題について
    教えてください。

    施設の老朽化と狭隘な環境の中、高度なレベルの衛生管理を求められ、生産量にも限りが生じることで閉塞感が漂い、かつ、このままでは地域全体が地盤沈下してしまう状況であった。個々に対処するだけでは到底無理であり、地域連携が切り札になるのではないかと考えた。

  • Question06

    抱えていた課題について
    向き合った期間・解決
    できなかった理由について
    教えてください。

    向き合った期間:2年
    設備投資には莫大な資金が必要で、さらなる投資には内部でも慎重意見が出て、解決への理解を得るにはかなり困難な状況であった。

  • Question07

    あなたの事業における⽬標を
    かなえるうえで、現在まだ⾜りない
    ものは何か教えてください。

    人手/その他(原料の安定確保)​

助成で達成した
結果・展望

  • Question08

    助成を受ける前と後で
    どのような変化があったか
    教えてください。

    これからは連携が大事であると認識するも、個々の利益に拘るところがあったが、助成を受けた後は心の余裕が生じ、相手を思いやる気持ちが湧き、何事にもチャレンジする勇気が出た気がする。

  • Question09

    助成を受けて、
    ボトルネックをどう解決したか
    教えてください。

    川下からの高まる高度な品質・衛生管理要求や厚労省の HACCP義務化等に応えることができ、地域漁協として、魚価の安定に寄与することができたと感じている。また、販路拡大として水産物加工品の輸出まで手掛けることになったことは、助成を受ける前とは大きく異なった。

  • Question10

    助成終了後も含め、
    事業の目標が達成された
    その先の長期的ビジョン・展望
    などについて教えてください。

    地域連携による生産基盤を作ることができたことで、今後は持続可能な活動を展開し、技術の継承と雇用創出を図ることで、地域リーダーとして働き、これからも地域の活性化を図っていきたい。

MESSAGE

応募者の方へひとこと

代表理事組合長 濱住 博之

これまでのやってきたことを総括し、今後に発展させ活かすには、何が必要で何を求められているかをしっかりと判断し、そのうえで事業計画を立案することが大事です。その計画の中には自分のためだけでなく、生産者をはじめ関係者全ての人が報われることを頭に入れ、それに向かって邁進してください。そうすれば助成を勝ち取る道が開けるかもしれません。

GALLERY

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魚津漁業協同組合

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申請者情報登録 2024年04月01日 0時~2024年07月01日17時まで
申請登録 2024年05月10日10時~2024年07月01日17時まで

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