農業

新たな食の発信を、十勝から。

十勝グランナッツ 合同会社

十勝地域において落花生産地化に取り組む「十勝グランナッツプロジェクト」のなかで、プロジェクトメンバーの出資により設立された加工・販売会社。落花生は栄養バランスに優れた食材であり、日本の高齢化社会に向けた高栄養食品として家庭に届けられるように取り組んでいる。「十勝を新たな落花生の生産地へ」という大きな目標を立てて、落花生の栽培から加工、流通まで一貫した仕組みの構築を目指している。

INTERVIEW

インタビュー

みらい基金の創立10周年に際し、
採択された皆さまに特別に
アンケートを実施いたしました。
その回答の一部をご紹介いたします。

応募背景・準備

  • Question01

    助成申請をした事業の
    テーマを教えてください。

    落花生の栽培地域が偏在しており、自給率向上のためにも十勝で落花生を栽培・研究する。播種や収穫の機械化促進による十勝型栽培技術を確立し、高品質のゆで落花生を製造する(最新の加工装置導入)。落花生の高栄養価や料理方法などを啓発する。

  • Question02

    助成申請に応募しようと
    思ったきっかけを
    教えてください。

    十勝で3年間、落花生を栽培研究し、ビジネスモデルを検討。十勝には落花生を加工できる会社がなく、食品加工会社に相談したところ、機械設備の提供があれば可能とのことで、資金調達を模索するなか、みらい基金の助成に応募することができた。

  • Question03

    助成申請に応募する際
    工夫したことは?

    この助成事業の目的をよく理解して申請資料を作成した。ゆで落花生の事業のために、栽培研究から始めて事業化にたどり着いたことに加え、十勝におけるバリューチェーンの構築を盛り込んだ。さらに、産学金農の地域連携の重要性とその効果、そして落花生普及のための市民参加イベントなどについて言及した。​

  • Question04

    渡し切り(返済不要)の
    「みらい基⾦」の特徴等を
    ふまえ、同基⾦の機能をどう
    感じるか教えてください。

    補助率の高さは、事業会社にとってはかけがえのない資金提供である。上限はあるが、必要とした資金の支援(購入したい機械設備に対する支援)が得られたことに感謝している。助成金の使用についてもいろいろなアドバイスをいただき、スムーズな資金活用が可能であった。研究開発から事業化・啓発活動まで、幅広い用途に利用できるみらい基金の助成制度は、農林水産業の発展と振興に欠くことができない。​

事業における課題

  • Question05

    助成をもらう以前の
    事業の課題について
    教えてください。

    北海道における落花生の栽培研究はほとんどなく、家庭菜園程度であった。本格的に栽培研究が進み、十勝における落花生栽培の見通しが立ち、農家も参加するプロジェクトが立ち上がって事業化の見通しも見えつつある中で、ゆで落花生の加工技術と設備の調達見通しが立っていなかった。

  • Question06

    抱えていた課題について
    向き合った期間・解決
    できなかった理由について
    教えてください。

    向き合った期間:1年
    ゆで落花生の加工に関する資金支援については、地域の金融機関に相談したが、資金量と会社の事業からあまりにもリスクが大きいとのことであった。

  • Question07

    あなたの事業における⽬標を
    かなえるうえで、現在まだ⾜りない
    ものは何か教えてください。

    北海道を中心にした販路を開拓してきたが、さらに高みを目指すために全国的な販路を必要としている。商談会や全国展開をしている商社や卸業とのコンタクトを積極的に行い、販路開拓したい。

助成で達成した
結果・展望

  • Question08

    助成を受ける前と後で
    どのような変化があったか
    教えてください。

    栽培技術に関して、研究開発の見通しがつき、本格的な事業化の段階に差し掛かっていたところ、助成事業に採択されて心から感謝している。不採択であったらどうなっていたか、想像もしたくない。​

  • Question09

    助成を受けて、
    ボトルネックをどう解決したか
    教えてください。

    ゆで落花生の加工に必要な洗浄機、異物除去機、乾燥機、そして未熟落花生の選別機の費用を助成していただいたことは、当社の事業を推進していくために必要不可欠であった。これらの機械設備が順調に稼働することによって、おいしくて高品質のゆで落花生を皆様に提供することができている。

  • Question10

    助成終了後も含め、
    事業の目標が達成された
    その先の長期的ビジョン・展望
    などについて教えてください。

    助成期間が終了して6か月が経過したが、大手のビール会社での採用や新規の販路開拓の効果もあり、事業は計画通りに進行している。来年度は、今年の20%増の計画を検討している。目標は落花生栽培面積1,000ha 、地域のバリューチェーンの高付加価値化であり、助成していただいた成果を十分に活用して、これらの目標に向け邁進していきたい。​

MESSAGE

応募者の方へひとこと

代表 田中 一郎

プロジェクトは、テーマ以上に「人間的に素晴らしく、プロジェクトに力を結集できる人」を選択することが成功の近道です。​

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申請者情報登録 2024年04月01日 0時~2024年07月01日17時まで
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